LADYWEB ところでジャマイカ戦のあった日に、U-20日本代表がサウジアラビアに逆転勝ちしましたね。
KOH先生 私は日本代表vsジャマイカ戦の試合よりも、U-20がサウジアラビアに逆転勝ちしたことを評価してるんです、勝ってくれて本当に嬉しかったですね。来年のU-20ワールドユース選手権への出場権も獲得してくれました。初戦のサウジアラビア戦が鍵でしたからね。U-17の方は、グループリーグ最下位という悲惨な結果で終わってしまいましたので、どうしてもU-20のワールドユースには出てもらわなければいけない、と思っていました。
それと、純粋なU-21で出場したアジア大会は、ヒョロヒョロしながらも、よくあれだけ勝ち進んだなと思いました。ヒョロヒョロしながらでも勝ちを収めていくというあたりは、以前よりもやっぱり進化してきているのかなあ、とは思います。もっとも、内容は別ですけどね。
アジア大会は、どの国もU-23でした。それにオーバーエイジを加えてもよいというレギュレーション、つまりオリンピックと同じレギュレーションで、その中で純粋なU-21で臨んだ日本は、それはそれでいいと思います。別にアジア大会ごときで優勝しても、肝心なのはオリンピックの予選であり、ワールドカップ予選ですから。アジア大会自体の成績は、ある意味どうでもいいんです。それでも決勝戦まで進んだのは、評価できると思います。
でも、決勝戦は明らかに監督のミスです。後半の立ち上がりに鹿島アントラーズの青木剛を最終ラインの真ん中に入れて、それまでそこを務めていた阿部勇樹をボランチに上げたんですが、逆にそれで墓穴を掘ってしまいました。山本監督としては、理想のメンバーは最終ラインの真ん中が青木で、阿部は本来のボランチで、というのが理想だったんでしょう。それを最後に試してみたかったんだろうと思うんですが、試すにはちょっと無理があったのではないでしょうか。たぶん、サッカーに詳しい人は、後半立ち上がりに「青木が入るようです」とTVアナウンサーが言った時に、嫌な予感がしたと思うんです。監督も、試合後のコメントで「選手にはいい経験になった」なんてばかり言っていないで、「私のミスです」といえるくらい成熟して欲しいな、文化として。
メディアも「よくやった」「惜しかった」ばかりじゃなくて、「あれは失敗だったんじゃないか」いうぐらい、サッカー専門誌だけじゃなく、一般のメディアも指摘するような文化になって欲しいなと思います。イタリア代表のトラパットーニ監督なんか、ヨーロッパ選手権の予選の不振で、もう「監督代えろ」なんて騒がれていますよね。そこまで行くのがいいかどうかは別にして、ちゃんと試合を見て分析する、指摘する…それはどんな種目でもいいんですよ、テニスでも野球でもなんでも、そういう文化が日本にないですよね。そういう風土にならないと「スポーツ文化」が根づいたということにならないんじゃないかなと思いますね。
LADYWEB ありがとうございました。(了)
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