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動きのベースを養うスポーツ・エアロビック 3

     
 
     
      リズムに乗ってコーディネーションを養い、運動能力を高める運動      
       
     
      
(3分51秒)
◆運動のサマリー◆
まず膝を屈伸させたり、股関節を回してほぐします。それから、サイドへのクロス・ステップ、小刻みなその場足踏み、前後への歩き、両足でのその場跳び、ケンケン、横跳び、ケンケンしながらの振り子等、色々なステップが連続して行われます。

途中で急に片脚で体を支持して止まったり、素早く体の向きを変えたりもします。ステップのリズムは一定ではなく、様々に切り換わっています。動きと動きをスムーズにつないで動くことが大切です。
そのためには、無駄な力を抜いて、特に膝や足首を柔らかく使いましょう。

次に来る動きを予測して、一つの動きの終わりが、次の動きの始まりとなるよう、上手に動きましょう。腕の動きと脚の動きの協調性が重要です。また、床に降りるときも、柔らかく静かに着地しましょう。

音楽のリズムに合わせて動くことでよりいっそう、リズミカルで質の良い巧みな動きの調節能力が身につきます。
 
◆運動の解説◆
自分の体を思い通り巧みに動かすことのできる能力を、コーディネーションと呼びます。これは神経系と筋肉の連関の機能によって左右され、あらゆる運動動作の出来栄えに影響を及ぼします。俗に言う、運動神経が良い・悪いとか器用・不器用、覚えが早い・遅いとかいうのは、このコーディネーションの善し悪しと関係しています。

その内容ですが、動きの協応性、敏捷性、巧緻性、平衡性等が含まれます。つまり、全身の動きの一体感であるとか、俊敏な動き、複雑な動きを巧みにこなす、バランスの良さ等といった、いわゆる巧い動き、美しい動きのベースとなるものです。
また、角度を変えて述べれば、リズミカルな動き、スムーズな体重移動、あらゆる態勢での重心の保持、ショックの緩衝能、スピーディーな動きの流動性、動きの素早い転換等の能力につながるものです。

このコーディネーションは、あらゆるスポーツのベースとなって、そのスポーツの上達を決定づけるとさえ言われており、また私たちがいくつになっても自分の体を自分の思うままに動かし、日常生活の動作に困らないためにも、必要な身体の機能なのです。
(竹内 研)
     
     
     
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