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動きのベースを養うスポーツ・エアロビック 1

     
 
     
      仲間と触れ合いながらリズミカルに動いて、心と体をほぐす運動 −3人組で−      
       
     
      
(2分59秒)
◆運動のサマリー◆
音楽のビートに乗って、軽やかに弾むように動きます。一緒に動く仲間と、リズムや動きのタイミングが合うようにしましょう。

その場で弾む、足を横に踏み出して寄せる、ケンケン、駆け足、足をクロスさせて運ぶ等のステップやポーズを、歯切れよく行います。動くにしたがって、仲間と手のひらを合わせる、肩を組む、お互いの間をすり抜ける、背を向ける、振り向く等のコンビネーションを生かした動きも、息を合わせてできるようになっていきます。

こうして、いつも一緒に動く仲間を感じることで、1人で行うと単調になりやすい運動も、飽きることなく楽しく行え、仲間との共感が深まって、豊かな気持ちを感じられます。

特に、小さい子どもの場合は、動き方を強制しないで、ある程度自由にさせてあげましょう。少々音楽に合っていなくても、動きの形がいまいちでも、あまりこだわらず、楽しく、はつらつと動くことを大切にしてあげて下さい。

 
◆運動の解説◆
音楽のビートがタクトの役割をして、動きの中で弾性を感じながら動くと、私たちが個々に持っている既存のリズムが次第に共振を始め、お互いの中にリズム共感が生まれます。そこでは身体運動を通しての、ノンバーバル・コミュニケーションが派生し、他者の身体と動きを感じることで、豊かな共感・共生の世界の入り口に発つことができます。

無機的で、没個性的、没交渉的、阻害的な環境に生きている我々にとって、他者の身体を、動きを、息吹を共に感じることは、自分と周囲に対する緊張感をゆるめ、自己を解放することができる、大いなるきっかけとなるのです。

音楽のビートと軽やかで歯切れ良い動きの作用によって、心地良い時間と空間が生まれ、それは心の健康に対しても、良い影響をもたらしてくれるでしょう。

シンプルな動きの中でも、人が誰でも持っていてかつ切望する、弾けるような動きと他者とのコミュニケーション、この両者を融合させて、運動することができるのです。

(竹内 研)
     
     
     
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