2003.7.3
  「A代表強化月間」を振り返ってみましょう
  ・・・2nd half
 

日本VSコロンビア(6月22日:サンテティエンヌ)

2戦を終えて、1勝1敗の勝点3ポイント。引き分けでも得失点差で勝ち抜けるという有利な状況で、コロンビア戦を迎えました。中村俊輔が足首の怪我で欠場、稲本もサスペンション(累積警告)で出場できず、中盤の底は遠藤保仁と中田浩二に、中盤前目は中田英寿と小笠原に、その他は全く変更なしのスタメンで臨みました。スタメンとしては、どうでしょう。怪我や累積警告で使えない2選手の所に別の選手を当てはめただけ。他の9人は、中1日で3連戦となる選手ばかりです。しかも、「負けなければよい」試合。もっと考えたスタメンがあったはずです。

日本は決定的なチャンスを幾つか掴むものの、モノにすることができません。ですが、コロンビアの攻撃にもさほどの脅威もなく、このまま0-0で十分引き分けられると思った矢先、宮本が大きなミスを犯してしまいます。遠藤保仁との連携におけるミスで宮本だけの責任ではないという向きもありますが、ボールを取り返そうとプレスをかけてくる相手選手の前でヒールパスをするなどというのは、「やってはいけないプレー」です。そのボールを右サイドを突破されて折り返され、中央のコロンビア選手に決められてしまいます。そのシーンも、日本のディフェンダーが3人も前に居ながら、コロンビアのフォワードの選手はあえて後ろにボールを戻し気味にして振り向きざまに意表を突いたシュートを放つという、日本のフォワードならできないスキルとアイディアでした。また、右サイドを突破されるところでも坪井がチェックに行ったのですが、もう少し対処方法があったようにも思われます。

結局、このまま追いつくことができず、日本はよもやのグループ・リーグ敗退となってしまいました。決める時に決めておかないと、こういうことになるものです。
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