2003.6.8 【インタビュー】
  面白さはワールドカップ以上!? 欧州チャンピオンズ・リーグ
 

LADYWEB 今回は、ACミランの優勝で幕を閉じた、欧州チャンピオンズ・リーグについて、お聞きしたいと思います。今回のチャンピオンズ・リーグの感想はいかがでしたか。

KOH先生 もちろん、例年どおりたいへんおもしろかったです。決勝戦については、ACミランVSユベントスというイタリア同士の顔合わせになったので、失点しないことを優先するゲームになってつまらない試合になるんじゃないか、という予想もあったのですが、確かに予想された試合展開ではあったと思います。あの試合は、おもしろさという点で賛否が別れるでしょうね。私はおもしろかったですけど。

LADYWEB 0-0のPK戦だったので、もしユベントスにネドベドが出ていれば…、という意見も多数あるようですが。

KOH先生 でも、出ていても、あんな感じだったんじゃないですかね。確かに、ネドベドが出られなかったことは、ユベントスは痛かったですけど。かといって、1人くらい中心選手がいなくても攻撃力は落ちないですから。ネドベドがいなければ、いないなりのフォーメーションが組めるので。もちろん、いたらいたで、またおもしろかったかもしれないし、攻撃面ではいいところが出るかもしれないけど、逆にやられてたかもしれないですよ。そういうものですよね。そこが攻防一体のサッカーのおもしろいところであり、難しいところですから。

LADYWEB レアル・マドリーとユベントスの2連戦はたいへんおもしろかったですけど。

KOH先生 セミ・ファイナルがレアルとユベントスになった時に、すいませんが、私はユベントスが勝ち上がっちゃうなと思っちゃったんです。

LADYWEB やっぱりユベントスは状態がよかったんですか。

KOH先生 よかったですよね。レアルはちょっと落ち気味だったですから。第1戦はレアルのホームで行われて、2-1でレアルが勝ったんですが、アウェイゴールの1点って、非常に大きいんですよね。2試合の合計ゴール数が同点の場合、2倍に換算されますから。ということは、ホームで2-1は実質同点だったといっていい。

LADYWEB ユベントスのホームでは、3-1でユベントスの勝ちでした。

KOH先生 あの時は、ロナウドが怪我をしていたんですけど、それよりも痛かったのが、マケレレが出られなかったことだと思います。マケレレがレアルの中盤の底で、相手の攻撃を全部潰しているんです。だから、ジダンやフィーゴなどが自由にやれるんですよね。

LADYWEB ラウルも虫垂炎かなにかで、万全ではなかったですよね。

KOH先生 ええ、そうです。あの2戦めのユベントスのホームの試合は、ネドベドが非常に切れまくっていて、すばらしいパフォーマンスだったですね。

LADYWEB セリエAのリーグ戦でも、ネドベドはよかったんですか。

KOH先生 今シーズンは安定してかなりよかったですね。

LADYWEB 彼はどこの国の人なんですか。

KOH先生 チェコ。1996年のヨーロッパ選手権でチェコが準優勝した後にラツィオに移籍してセリエA優勝も果たしました。で、2年前かな、中田がパルマに移った時と同じ時期にユベントスに移って、最初は中田と同じように必ずしもフィットしてなかった。でも、今シーズンは今度はユベントスで、2度目のセリエA優勝を果たしました。ネドベドはフォワードに近い位置でプレーする選手なんですけど、どちらかというとウィングタイプのように思います。ゴールはすごくは多くないんですけど、決める時は美しいゴールを決めるんですよ。童顔ですけど、もう30歳です。チェコは去年のワールドカップ来られなかったでしょ、予選で負けて。実は密かに残念だったんです、ネドベド見たかったなと。
それと、レアルはその3日ほど前のスペインリーグで、ホームの試合がね。

LADYWEB 大敗していましたよね。

KOH先生 ええ、何と1-5で負けてしまったんです。私はニュースで知っていて、NHKのBSで放送があったんで、一体どんな試合だったんだろうと楽しみに見ていたんです。最初、1点取って、ホームの試合ですし、まあちょっと楽をしようと思ったんですね。そうしたら、逆にやられてしまった。ああいうことがあると、影響がないとはいえないでしょうね。
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