このたびは、「プレチャス津山スポーツクラブ」の設立、たいへんおめでとうございます。
正会員の1人として、また賛助会員の1人として、それよりも津山サッカースクールのOBの1人として、一言ご挨拶させていただきます。
私、先ほどご紹介いただきましたように、東京で会社を経営しております。
マルチメディアプロデューサーとご紹介下さったのですけれども、本を作ったり、映像を作ったり、インターネットや、そういうメディアの仕事をしております。
今日は「提言」を何か一言述べろと、非常に難しいテーマを与えられました。
「プレチャス」の立ち上がりに際しまして、私の希望や、拙い意見を申し述べさせていただければと思います。
こうしてめでたく、「プレチャス津山スポーツクラブ」が発足したわけですが、全国各地のスポーツクラブやNPOの様子を見てみますと、たいへん経営に苦労しています。
「プレチャス」も、皆さんのたいへんなご尽力の末に発足されたわけですけれども、経営をどうしていくのかということを真剣に考えないと、多くのスポーツクラブと同じような展開になってしまうのではないかと、実は少々心配しております。
そのためには、何をすればいいのか。
多分もう、皆さんは答えをお持ちだと思います。
それは「プレチャス」としての事業をどうやっていくか、ということだと思います。
そんな、事業だなんて無理だよ、という方もおられると思うのですが、「プレチャス」ほど、いろいろな事業の可能性を持っている例というのは、めったにないと思うのです。
地域スポーツクラブの役割の1つとして、いろいろなスポーツ選手や講師の方をお呼びして、セミナーや講演会をやってもいいのではないかと思います。地域の皆さんとの交流会にしても、いいのではないでしょうか。
それは「プレチャス」にとって有効な事業になるばかりでなく、津山の皆さんに、「プレチャス」をもっともっと知っていただける、たいへんいい機会にもなるでしょう。
スポーツに関連するグッズを作る。
グッズというと、いかにも商売っぽくて、違和感をお持ちの方もおられるかもしれませんが、グッズというのは、地域の皆さんがスポーツ文化に触れて、もっと楽しんでいただける、そんなキッカケや道具を与えてあげるものです。
総合型スポーツクラブをめざす「プレチャス」には、ぴったりの事業でしょう。
「プレチャス」自身が主催するスポーツイベントや大会だけでなく、他のスポーツクラブや団体の大会やイベントも、「プレチャス」が運営をしてあげればいい。
企業さんや団体さんからの要請があれば、ロゴマークも、「プレチャス」が作ってあげればいい、と思うのです。
そんな風に、スポーツをスタート地点として、色々と想像を膨らませていけば、「プレチャス」の事業は、たくさんたくさん考えられるわけです。
公共団体の皆さんも、「プレチャス」がいろいろな実績を積み重ねていくことを、ご期待なさっていると思います。
ところで、そんな「プレチャス」の事業をやるといっても、一体、誰がこなすの? という疑問もおありかもしれません。
「プレチャス」が獲得した事業をこなすのは、それは正会員の皆さんに他ならないわけです。 正会員の皆さんが持っておられる経験や技やスキルを発揮していただいて、「プレチャス」の事業をこなしていく。
「プレチャス」の仕事が増えることによって、正会員の皆さんの新しいお仕事も生まれてくる、そんな構図ではないでしょうか。
もう1つ、「プレチャス」が事業をやっていくんだったら、仕事の競争相手になっちゃうのかなあ、というご心配をされる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなご心配は、全く無用だと思います。
「プレチャス」は、皆さんのお仕事の競争相手になるのではなくて、皆さんのお仕事に、さらに新しいお仕事を提供する、そういう大きな器なわけです。
「プレチャス」にどんどん仕事が入って、「プレチャス」自身も事業をしていって、そして、正会員の皆さんのお仕事も増えていく。正会員のお仕事が増えれば、「プレチャス」の正会員や賛助会員の数も、もっと増えていく。
それがひいては、私の故郷である津山の活性化にも繋がっていくのではないでしょうか。
そんな夢を持って、今日、私は東京から駆けつけました。
どうか、「プレチャス」を渦の中心として、この渦が皆さんのお力でワァーッと大きくなっていくような、そんな風土を、津山に築いていって下さい。
私も東京から、アイディアや企画や、支援や協力を、惜しまずにやっていきたいと思っております。
「プレチャス」を核にして、皆さんも、私も、面白がって、楽しく、新しい仕事の仕組みを作っていけることを、強く希望しております。
どうぞ面白がって、「プレチャス」を楽しん下さい。
(2001年11月1日)