ネットアート&映像フェスタ・審査講評(抜粋): 竹内 好


 デジタルコンテンツが不足している、デジタルコンテンツが無い、などと、しばしば言われますが、それは大きな誤りです。
 
コンテンツは、こんな風に溢れているのです。
 溢れているコンテンツを、どのようにまとめ上げるのか、今周囲に存在するコンテンツを素に、どのようにして、どのような新しいデジタルコンテンツを生み出していくのか、コンテンツを高めて行くのか、深めて行くのか、広げて行くのか、全く発想へ転換させて行くのか、そのような営みこそが肝心であり、それこそがコンテンツへの取り組み姿勢なのです。
 
また、デジタルコンテンツは、常に、永遠に、編み出し続けていくものです。デジタルコンテンツの追求にゴールはありません。

(2001年12月)