2003 Spring-Summer

2003年06月27日(金曜日)
 ベッカムが移籍したレアル・マドリッドの監督に、カルロス・ケイロスが就任したという。かつては、アーセン・ベンゲルの後任として、名古屋グランパスエイトの監督の経験もあるし、UAEの代表監督の経験もある。いつの間にやら昨シーズンからマンチェスター・ユナイテッドのスタッフとなり、とうとうレアルの監督ときた。
 名古屋グランパスエイトの監督経験者は、その後ヨーロッパで出世するのだろうか。
2003年06月24日(火曜日)
 日本代表のチームづくりや監督采配などについては、もう言っても仕方がないし十二分に予測の範囲なので、特に今さら言及しようと思わない。
 ただ、一部の選手のパフォーマンスには、正直ガッカリだ。もっと高いレベル、より厳しい環境に身を置く決断をしてくれることを期待するしかない。

 一方で、今回のコンフェデレーションズカップでの遠藤保仁のように、才能や能力や技術は持っているのは十分わかっているのでもっと頑張って欲しい選手が、やはり想像どおり(期待どおり、とは言わない。)のパフォーマンスを見せてくれることもわかった。
 何だかんだと言っても、Jリーグや日本サッカーは、優れた人材(素材)を次々に輩出しているわけだ。それを、様々な意味で生かせる(活かせる)かどうか、その部分が最も未熟で貧弱で心もとないところなのだが。
2003年06月23日(月曜日)
 日本サッカー協会の今年度予算というのは、本当に凄い額。この時代に、これだけの予算が使える企業はザラにないだろう。それだけに、有効に使っていただきたいものだ。
 日本サッカー協会が予算の使い道に困っている(?)のなら、昨年末の(日本の古典的な)据え置き型ゴールに起因する幻のゴール騒動の後始末の方策として、近代的なゴールを購入して、全国の都道府県に寄贈してはいかがだろう。どうせ地方は何もしないのだから、公式戦で使用するスタジアムの数ずつ寄贈しても、大した数にも予算にもならないだろう。
 日本サッカー協会の会議で是非提案していただきたいと、関係者にお願いしておいたのだが。
2003年06月22日(日曜日)
 稲本潤一の持続性のなさは、これはもう残念としか言いようがない。
 一昨年の夏、ガンバ大阪からイングランド・プレミアシップのアーセナルに移籍した際、実は、イタリア・セリエAのキエーボからもオファーがあったことは、周知の事実だ。キエーボはその時、セリエA初昇格で、まあ誰だってアーセナルの方を選ぶだろう。だが、その後2シーズン、キエーボは素晴らしいフットボールを見せ、セリエAでも上位に食い込む活躍ぶりを見せてきた。
 私も、2001-02シーズン序盤にキエーボの活躍を耳にして、一体どんなチームだろうとTV観戦して、(翌年の)ワールドカップを戦う日本代表チームにぴったりのお手本じゃないか、とつくづく思ったものだ。
 そんなキエーボに稲本が移籍していたら、一体どうなっていただろう。
 正直言って、稲本はプレミアシップよりもセリエAの方がフィットするように思えるのだが。
2003年06月20日(金曜日)
 クライアントをリードもコントロールもできずに、下請け(プロダクション側)に負担や負荷を強いるだけの発注担当者(代理店担当者)が相変わらず多いのは、本当に困ったものだ。
 そうした場合、クライアントから出て来た要望や要求は、いつまで経っても(プロジェクトのどの段階に至っていようと)そのまま下請けにスルーだ。
 全くお粗末なマネジメントとしか、言い様がない。
2003年06月19日(木曜日)
 中田英寿のミドルシュートは鮮やかだったが、中央のスペースへドリブルで入って行こうとした瞬間、「中田、シュートだ!」と私は2度叫んでしまった。1度にして欲しかったものだ。
 2000-2001シーズンにローマでスクデッド獲得に貢献したシーズンの天王山のユベントス戦で、「ジュエリーゴール」を決めた時は、確か1度だったのだが。
 それから、中田がシュートを放つ前に、高原直泰と大久保嘉人の2トップは、意図的にシュートコースを空けたんだろうか? そう思いたいところだ。
 そのユベントス戦でのミドルシュートの場面では、バティストゥータとモンテッラがサッとシュートコースを空けたシーンも、今でも目に焼き付いている。
2003年06月16日(月曜日)
 以前、今日のマルチメディアやデジタルメディアやデジタルコンテンツにおいて、技術サイドからの論理や理屈が多くて、コンテンツ(の難しさ)やコンテンツホルダー(の技量や経験や知悉)がないがしろにされているのではないか、というようなことを記したことがある。
 最近、コンテンツ側ないしはコンテンツホルダー側にも、大きな課題があることをあらためて認識したような気がしている。コンテンツ、デジタルコンテンツに対して、あまりにも取り組みがお粗末。あまりにも研究や追求(追究)が貧弱。
 確かに、デジタルだろうがアナログだろうが、ソース(原素材)やマテリアル(原材料)としては何でも構わないし、ソースやマテリアルがなくてはコンテントもコンテンツ(タイトル)も生まれない。ソースやマテリアルを、その分野や内容を理解した上で収集でき、編み上げること自体、まずは重要であり、そこにまずは高い能力が不可欠だ。
 だが、だからと言って、ソースやマテリアルさえ持っていれば(ソースやマテリアルさえ扱えれば)コンテンツ、デジタルコンテンツを作ることができる、コンテンツ、デジタルコンテンツを扱うことができる、というのは全く違う次元なのだ。
 そうしたことすら、認識が(欠如、ではなく。)欠落している。
 これでは、コンテンツ側からの創造的な営みは起こりえない(起こりえなかった)はずだ。当然のことだ。
 大いに失望を感じる。
2003年06月11日(水曜日)
 それにしても日本のフォワードは、国際試合において、相手ディフェンダーの身体の寄せの前では、ほとんど何もできないようだ。
 それから、相手ゴールのペナルティエリア内に侵入する機会が少な過ぎる。ペナルティエリア近辺で前を向いてボールを持つシーンも、少な過ぎる。これじゃあ、ゴールを奪える確率は低くなる。
 だから、昨年のワールドカップでも、その後のテストマッチでも明白なように、中盤でボールを奪ってのショートカウンターで中盤の選手がゴールを奪う、という形にならざるをえないわけだ。
2003年06月10日(火曜日)
 いわゆる「サッカーくじ」は、正式には「スポーツ振興くじ」であり、全国各地のスポーツ助成のための予算を確保するために始められたものだ。
 その「サッカーくじ」だが、初年度はまずまずの売り上げだったのだが、昨年はガタ落ちで(運営者のお粗末さは本当に何とかしていただきたい。)当然、今年度の助成金の額も大きく減額となった。助成申請に対して、助成金が下りなかったものもあるようだ。
 だが、それに対して地方のスポーツ団体関係者が(助成額が少な過ぎて)「あきれてモノが言えない」と発言したと聞く。「あきれてモノが言えない」などと口にするとは、それこそ、あきれてモノが言えない。お金は当然貰えるもの、という傲慢なこの国の本質が、あからさまに浮かび上がってくる。この国において、そういう体質はもう永遠に抜けることはないのだろう。
 「サッカーくじ」の助成金が少なくて不満なのなら、せめて自分の地元で「サッカーくじ」購買運動でもなさってはいかがだろう。もちろん、ご自分も率先してご購入いただきたいものだ。
2003年06月09日(月曜日)
 日本のフットボールは、独自のスタイルなり独特の文化を形成しつつあるところとはいえ、すでに伝統的に確立された(手に入れた)と言っていい部分もある。
 その1つが、中盤での組織的なプレスによるボール奪取、そのために欠かせないコンパクトなサッカーだ。この10年間、監督や代表メンバーが変わることがあっても脈々と受け継がれてきたのは、そうした日本スタイルであったはずだ。
 今回のアルゼンチン戦を見て、その日本の伝統が置き忘れられつつあるように思われた。これは由々しき問題だろう。

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