2002年09月27日(金曜日) |
“ELV1S 30 #1 Hits”に収録されている“The Wonder Of You”は未発表ヴァージョンという噂だったので期待していたら、1970年2月18日のラスヴェガスでのディナーショーでの音源だそうだ。 シングルカットされ(オーバーダブも施され)リリースされたのは、1970年2月18日のミッドナイトショーの音源で、何年か前に同日のリハーサルの音源がリリースされて喜んだことがある。このリハーサル音源は、私のお気に入りだ。 今回、ディナーショーのテイクが発表されたことで、“The Wonder Of You”の1970年2月18日の音源は全て(と言ってもいいかな?)聴くことができたわけだ。 1970年2月のラスベガスでの公式ライブ・レコーディングでは、レコーディングされた日こそ明確ではあるが、一体何を収録したのか記録がきちんと残っていないので、もしかしたら、これまで発表されてきた音源しか、レコーダーが回されていなかったのだろうか、などと気になっていたのだった。今回、“The Wonder Of You”の未発表音源が陽の目をみたことで、まだまだ1970年2月の音源が存在することがわかったことになる。 私としては、1970年2月のライブ・ステージの完全盤を早く聴きたいものだ。
そんなわけで、“The Wonder Of You”の未発表音源が聴けたことは嬉しかったのだが、この音源におけるELVISのパフォーマンス自体は、まだ歌自体を完全に歌いこなしておらず、“ELV1S 30 #1 Hits”というベスト盤に、この音源を使用することが相応しかったかどうかは、疑問の残るところではある。 “ELV1S 30 #1 Hits”には、“A Fool Such As I”も、“The Wonder Of You”と同様、シングル版とは別ヴァ−ジョンらしい。 このアルバムでELVISを本格的に聴くリスナーも少なくないことを考えるならば、より完全なヴァ−ジョンで収録して欲しかったという気がする。
もっとも、こうした未発表ヴァ−ジョンを収録して、私たちのような長年にわたってELVISのアルバムを購入してきた者に対しても、購買意欲をそそろうという意図があったとも聞くのだが。
とはいえ、“ELV1S 30 #1 Hits”に収録されたナンバーは、いずれもオリジナルトラックからデジタルリミックス(リマスターではなく。)し直しているだけに、音質は非常に素晴らしい。 |
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