2002 Winter-Spring

2002年03月31日(日曜日)
 地上波民放TVにとって、今年は、プロ野球をどうしても盛り上げていかなくてはならない至上命題を背負った年だ。昨年の視聴率からさらに低落してしまうと、いや、昨年並みの低迷に終わってしまうと、長年継続してこられたビジネスモデルが、大きな変容を強いられることになる。それは大袈裟ではなく、死活問題だ。
 そこまでして、あの手この手を使って、そのために影響あると思われる因子は排除しデフォルメしてまで、旧来の構造にしがみつく結果がどうなるか、楽しみに見届けさせていただこう。
2002年03月28日(木曜日)
 「テストマッチ」とは言え、ワールドカップ本番前の国際Aマッチで、ヨーロッパの国にアウエイできっちり勝利をおさめるなんて、30数年間も見続けてきた者からすると、時代は動いたなあという気がするのは正直なところだ。もちろん、そんな環境下でも「かなりやれる」と思えるだけの底力がついてきたことは確信していたけれども、実際に目にしてみると。

 中田英寿は、苦しみつつも悩みつつもASローマやパルマに所属したことが、きちんと生かされている。なんだかんだと言っても、進化し続けていることがわかる。もう1つ、所属チームで出場機会が恵まれなくても、きっちり自己鍛錬をしていることが、はっきりわかる。それは、大いなる賞賛に値することだ。
2002年03月23日(土曜日)
 コアなファンの間では、日本代表の理想のシステム(フォーメーション)について、「4-2-3-1」を推奨する人も多い。
 確かに、「4-2-3-1」も良いのではないか。ただ、「4-2-3-1」だと、中盤の底(「ボランチ」、イタリア風には「レジスタ」もしくは「セントラルMF」)が、現在の日本選手の持っているキャパシティよりも、もう1ランクアップすることが不可欠ではないだろうか。
2002年03月22日(金曜日)
 日本代表の今年初めての国際Aマッチを観戦していて思ったのだが、松田直樹って、遅ればせながら、最終ラインからのロングフィードを自分のモノにしようとしているのではないか。それって、ワールドカップ後に、海外クラブからオファーしてもらうための布石と見た。「日本のマルディーニ」とか呼ばれることが目標だったりして...。
2002年03月20日(水曜日)
 スペインの某メディアでは、スペイン国内外にこだわらずに、毎週「先週のベストゴール」というのを選んでいるらしい。
 その最新の「先週のベストゴール」に、先々週日曜日のオランダ・フェイエノールトの小野伸二のビューティフル・ループシュートが選ばれたという。
 リーグ下位チームとの対戦ではなく、ビッグマッチであんなゴールを全世界に披露するように、頑張って欲しいものだ。
2002年03月19日(火曜日)
 ASローマの「王子様」は、イタリア代表の大事な試合とか、ローマのチャンピオンズ・リーグの大事な試合とか、そういう試合を目前に控えたセリエAの試合は、大抵お休みになるわけね。
 こんなにわかりやすい選手も、実に珍しい。「ロマニスタ」がよく怒らないものだ。
2002年03月18日(月曜日)
 プロジェクトをハンドリングするのなら、スタッフのモチベーションとリズムを、よく考えて依頼や指示を行うことができるべきだろう。スタッフは、常に自分の方だけに顔と姿勢を向けているわけではない。他の仕事だってやっているのだ。
 そんなことがわからないようでは、スタッフは快く仕事に協力できないであろうし、いい仕事をすることも、能力を発揮することも困難になるだろう。
 こういうことは、できるだけ早い年齢段階から、体験的に知っておくことが必要になるように思われる。単なる理屈やルールではないのだ。
2002年03月17日(日曜日)
 グラウンドを天然芝に張り替える学校が、全国で今のところ200校くらいあるそうだ。私たちの頃には、考えられなかったこと。羨ましいし、嬉しいことだ。
 維持・管理もたいへんだと思うが、是非、緑の校庭を継続していって、この国に欠如してきた芝生の環境・文化を根づかせていって欲しいと思う。
2002年03月16日(土曜日)
 ワールドカップのチケットの第3次販売が始まるようだが、基本的にこれまでと同じ古典的な販売方法であることは、変わりないようだ。運営にあたっている皆さんには、懲りないですね、と言うしかない。
 ところで、そんな愚かな販売方法のためにチケットが完売できなかったというのに、「チケットが売れ残った」「まだ売れ残っている」などという表現を、既存メディアは、平気で、無神経に、何度も用いてきた。それは間違いなく、100%不適切な表現だ。
 ちゃんと実態を把握して、なぜ売り切れないのか、事態を理解した上で、記事をお書きいただきたい。それが、メディアとして当然の義務であり、プロとしての役目だろう。ましてや、そんな愚かな販売方法のために、甚大なロスを強いられている人々が、延べ何百万人、何千万人も存在してきたのだ。そんな人々の神経をも、無神経に逆なでしてしまう行為だと思われる。
2002年03月15日(金曜日)
 自分のクリエイティブスタッフや技術スタッフから、予見や、想定される事態・展開や、選択した手法に関する特性や長所・短所や、複数の方法論等々を、どんどん(自分の方から働きかけなくても)提供してもらえるような、そんな風にありたいものだ。円滑な、多様な、迅速な、また、間口と奥行きの深いプロデュースワーク、プロダクトマネジメントを展開するために、非常な重要な要素だろう。
 スタッフからそのように働きかけてもらえるようになるためには、単にスタッフに寄りかかってしまうのではなく、また、スタッフに過剰な要求や過度な期待ばかりするのではなく、もちろん、スタッフに甘え過ぎるのではなく、自分の方が、そのような風土、関係性を構築できることが重要だろう。

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