2001年09月27日(木曜日) |
先週行われた、ムエタイのラジャダムナン・ウエルター級タイトルマッチ、チャナンピオンの武田幸三VSチャーンビット・ギャットトーポーウポンの一戦をCS放送で観た。 率直に言うと、ムエタイの奥深さの前に、相手にならなかったという感じだ。ミドルキックを中間距離からガンガンぶち込んで、インファイトに入らせない。ムエタイの真骨頂、得意の展開だ。 そして、それにも増して、その多彩なビジ打ちに見とれてしまった。あれほど多彩なヒジ打ちは、練習映像では見たことはあるが、試合の中で見たのは初めてかもしれない。逆に言えば、それだけ余裕もあったということであり、何としてもベルトをタイへ持ち帰る戦いをやってきたということだ。全然深さが違う。気の遠くなるくらいの場数の違い。揉まれ方が全然違う。勢いだけでは、ムエタイは越えられないということだ。 残念ながら、昨年12月にタイのラジャダムナン・スタジアムでジュニア・ミドル級王座を獲得した小笠原仁が日本での初防衛戦で王座を奪還されたのに続き、今年1月に日本でウエルター級王座を獲得した武田も、やはり初防衛戦で奪還されてしまった。1978年に藤原敏男がタイでの初防衛戦で、ホームタウン・ディシジョンと思われる判定で王座を奪還されて以来、20数年ぶりのムエタイ日本人チャンピオンだったが、王座防衛の壁は、まだまだ高く険しい。 |
|